クラの日と











「シリウスってさ、最近機嫌いいよね」


「さては女でもできたねパッドフッドくん」


「ジェームズ、その言葉は正しくないよ。シリウスは学生の頃から女には困ってはなかったじゃない。寧ろ毎日が両手に花状態だったよ」


「あ、それもそっか」


「・・・お前等なあ!」






目の前に本人が居るのにも関わらず、言いたい放題言っているジェームズとリーマス。

にしても、最近俺は機嫌が良く見えているのか。実は心当たりが一つある。それは・・・、






「それはそうと、例の新しく入ったきた人物はまだ本部に顔を出してないみたいだね」


「うん、そうみたい」


「入るだけ入って逃げたのか?」


「・・・可能性としてはかなり低いけど、でもゼロじゃない」






ジェームズの言葉の後は、誰もその話題に触れなかった。

























「よっ」


「あ、今日も来てくれたんだ!今日はね、私からも敵さんの情報があるんだー」






いつものようにサクラの樹に登りの隣に座る。

ここ最近俺は毎日のようにここに来ていた。あの日、初めてへの警戒を解いて話した日からずっと。は俺が来る度に嬉しそうに笑う。それに釣られて俺も笑う。そして俺が話す身近にあった話などを楽しそうに聞く。


俺の機嫌が良い理由は、きっとこいつだと思う。






「最近ね、ヴォルデモートは自分に関わる予言を聞いたらしいの」


「予言?」


「うん、どんな内容なのかまでは解らないんだけど、絶対にそれはヴォルデモートに関わる大切な何かよ」


「・・・大切な、何か・・・」






ヴォルデモートにとって大切なのは何だ?マグル殺しか?世界征服か?

どのみちあいつの思考回路なんかを俺が知るわけがない。知りたいとも思わねえ。後でダンブルドアにでもこの事は報告するか。






「今回はこれだけ。もっと詳しい情報とか解ったらまた教えるね」


「便利だよなー、お前の能力って。ここに居るだけでサクラの花弁が情報運んできてくれるなんてよ」


「・・・便利、か・・」


「あ?何か言ったか?」


「・・・ううん、何でもない!で、シリウス。今日はどんな話を聞かせてくれるの?」






一瞬の顔に影がさした気がしたけど、きっと気のせいだ。だってほら、もうこいつは笑ってる。俺の話を聞いて楽しそうに笑ってる。だからさっきのは気のせいだ。










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08.08.13