なんかよく考えるとこれって凄いことじゃないか?
「これは?」
「携帯電話っていって、遠くの人とも話せたり、すぐに手紙が出せたり貰ったりできる便利道具」
すっげー!と言いながら目を輝かせて携帯を見る平助。
「んじゃあよ、これはっ?」
「シャープペンシル。こっちでいう筆だよ」
すんごい楽しそうにシェーペンを手にしてる新八っつぁん。
ここ押すとー、と言いながら私がカチカチとシャー芯を出すと『おおおお!』と平助と二人で目をキラキラさせてくる。
「これはなんだ?」
「あ、それは現代のお菓子だよ。食べる?」
左之が私の鞄から取り出したのはポッキー(チョコ味)。
『お菓子』という単語に反応したのか今までシャーペンや携帯に興味を示していた二人がこっちに来た。
食い意地張ってんなあ。
とりあえず、歴史の中の人たちが私の鞄の中身を漁って、未来の物と次々とご対面してます。
自由に生きろ
俺と平助と新八で、の部屋で『ぽっきー』とかいうお菓子を食べながら、が説明してくれる話しを聞く。
どうやらこのお菓子は『ちょこれーと』味で、未来には抹茶や苺味などの『ぽっきー』もあるらしい。
初めて食べたけどこの菓子、美味いな。しかもかなり。
もの凄く細長くて見たときも三人で驚いたけど、食べてからも吃驚だ。
パキポキしてやがる。
一体何でできてるんだ?
「えー・・・ポッキーのベースって何だろう?考えたことなかったなー・・・・・・・プレッツェルとか?」
「ぷ、ぷぷぷぷれ?」
「平助、噛みすぎ(笑)」
「わ、笑うなよ左之さん!」
「プレッツェルね、プレッツェル。これもお菓子。多分チョコもプレッツェルもこの時代の西洋にならもうあるんじゃない?」
成る程な。
朝餉の時に聞いた話しだとの時代じゃ、異国のものが大分浸透してるらしい。
日常の中にゴロゴロとあるんだとか。
平助からの『ぴあす』のことを聞いて未来の物に興味を持った俺たちでの部屋まで来たんだが・・・これは、想像以上に楽しい。
あいつの『かばん』からは見たこともないものが沢山出てくる。
「すげーよな、この『ぽっきー』とかいう菓子はよお。こんな細くて丈夫な菓子見たことねえぜ」
「この茶色い『ちょこれーと』とかいうのすっげー美味え!今まで食べたことない甘さがある!」
「まあ、チョコは異国の食べ物だしね」
「お前の時代じゃこういう食べ物が流行ってんのか?」
「いや、全部が全部こんな細かったらキモイでしょ。左之、殴るよ?」
殴 る 意 味 。
何に対して殴られなきゃならねえんだ俺は。
それに『キモイ』って何だ。
肝か?←んなバカな
冗談冗談、と笑っているに意味を聞けば『気持ち悪い』の略だとか。
未来ってのは本当に変わってるな。
「変わってると言えば・・・・」
そう言いながらはもう一本ぽっきーを取り出した。
何だ?やけに楽しそうにみえるのは俺の気のせいか?
「このポッキーで面白い食べ方があるんだよ」
「食べ方?」
「そ!二人で同時に両端から食べ進めていって、最後までポッキーから口を離さなかった方の勝ちっていう、『どっちが強いでSHOW』な食べ方!(きゃっ、遂にパクっちゃったよあの名前!)」
楽しんでる。
あれは絶対に楽しんでる顔だ。
『どっちが強いでしょう』、か。
名前的に男同士でやるものな気がするが、好きな女とやったらそのまま接吻に持ち込めるこれ以上にない良い食べ方じゃねえか。
「って、ことで・・・平助!新八っつぁん!やってみよう!」
「「はあ!?」」
「ぶっ」
思わず噴出した俺にミシャは『面白いでしょ!』と言わんばかりの楽しそうな目を向けてきた。
二人が両端から食べ進めて・・・・・想像するとかなり笑えるな。
「ね!左之!左之もどっちの方が真に強い男なのか見たいよね!」
「ああ、そうだな。いつも『俺のが強い』とか言い合ってるし、いい機会じゃないか?」
「おい左之・・・お前、顔が笑ってっぞ」
「そうやってうまく俺たちを乗せてやらせようって魂胆だろ?見え見えだってーの」
チッ、と横から舌打ちが聞こえてきた。どうやらの作戦は二人には通用しないみたいだ。
まだまだ甘いな、。
「だったら本当に強いのはどっちだよ?」
「そりゃあ・・・」
「「俺に決まってるぜ!」」
平助の言葉のあとに二人の声が重なった。そして睨みあう二人。
毎度のことながら扱い易いな、平助も新八も。
「・・・・・・平助、今なんつった?」
「強いのは俺だ。新八っつぁんは俺の次」
「ほー。いい度胸してんな。この新八様がお前に負けるわけねえだろ」
「俺だっておじさんに負けるほど落ちぶれちゃいないよ」
「「・・・・・・・・・・・」」
バチバチと互いの間で火花が飛び散っているようにみえる。
なにも、ぽっきーでの勝負を見てみたいと思ったのはだけじゃねえ。
新八と平助がやるんだったら俺だって見てみてえ。そんでこの一年そのネタで二人をからかう。
「「勝負だあああああああ!!!」」
左之!あんたナイスだ!、と右から腕をパシパシと叩かれた。
・・・・・、目輝かせすぎだろ。
目を輝かせたままは新八にぽっきーを渡し、はい!くわえてくわえてー、と両者に促した。
本当に楽しそうだ。
「私がスタートって言ったら食べ始めてね。いくよー・・・よーい、スタート!」
パキ、ポキ・・・と食べ始めた二人。
男二人が細い菓子をくわえて食べ進めていってるこの光景は・・・・
「(・・・っ、やべえ!腹捩れる・・・!!)」
想像以上に面白かった。
しかも本人達は至って真面目に、闘争心をむき出しにしながら一本の菓子を食べているのだ。
こんな中笑ったら二人ともすぐにキレだすに決まってる。
それにしても・・・・・
「」
「・・・ぷぷっ・・・っく・・・、な・・何、左之っ?」
二人に気付かれないように小声で話しかけたが、もこの光景に笑いを堪えるのに必死らしい。
目に涙まで溜めている。
いや実際俺も人のことは言えないだろうけど。
「この食べ方、本当に未来にあんのか?」
「くくっ・・・あ、あるよっ。でも普通は恋人同士とか好きな人同士とかがする食べ方・・・っていうか遊びに近いんだよね」
だからこの二人がやってるのが面白すぎて面白すぎて・・・、と言って視線を二人に戻した。
ぽっきーはもう殆ど長さを失っていて、あと少しで二人の唇はついてしまう距離まできた。
さすがにこれ以上は食べ進められないのか、両者ともに食べるのを止め、菓子をくわえながら喋り始めた。
「ひんはっふぁん!ふぁらふぇよ!」(新八っつぁん!離せよ!)
「ほまへほそははへよ!」(お前こそ離せよ!)
バチバチ、とまた両者の間で火花が燃えはじめた。
「や・・やばっ!私もう限界かも・・・っ!!」
「た、耐えろ・・・っ!くく・・・っ、ここで笑ったりしたら・・・ぷっ・・・・何されるか・・・っ」
「そ・・・そんなこと言ったって・・・!!」
二人で笑いを堪えているその時、遠くからけたたましい足音が近付いてきた。
ドダダダダダダダダダダダダダッ スパン!
「総司ぃぃぃいいいいぃぃ!!!!!」
「「んぐぅ!?」」
「「あ」」
「な"!?」
何が起きたのか。
土方さんが入ってきた。
↓
平助も新八も驚いた
↓
驚いて両者の唇まで残り僅かの距離を埋めてしまった
↓
要するに接吻。(土方さんはその光景を見て驚いた)(そりゃそうだ)
「「ぎゃはははははははははは!!!!!」」
屯所内にと俺の笑い声が響き渡った。
>>次頁
(11.08.16)
何か左之が偽者・・・笑
土方さんが入ってきたのは例の如く句集を取った沖田を探してたから