手首を拘束された女の子。
しかも(この時代では)短い部類のスカートを着用。
大の大人の男がその上に覆いかぶさるようにしている。
そんでもって女の子のことを押さえつけている。(口も塞いでる)
はい、こんな現場見たあなたは一発で『襲っている』と思うでしょう。
自由に生きろ
「トシ、朝餉が出来たそうだ、ぞ・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」
私、土方さん、沖田さんでそれぞれ沈黙した。
私の顔は『誰?』という表情。土方さんは『げっ』、沖田さんは『あ』とかいう微妙に嬉しそうな表情(しかもその表情がデビル使用じゃない!)。
「・・・・・・トシ・・・」
微妙な空気の中、障子を開けた人はわなわなと震え出した(下を向いてて表情は見えない)。
「近藤さん、落ち着いて聞いてく「お前は!な、な、なんということを屯所内でしているんだ・・・!」
土方さんが私の上から退いて、障子を開けた人物に話しかけたが、それはその人の声(というか叫び)によって遮られてしまった。
土方さん、顔が『めんどくせえ所見られた』っていう表情になってるよ。
んでもって沖田さん、さっきよりも凄い楽しそうな顔してるよ(今回はデビル仕様だ)。ニヤニヤしないでください。
「女子を連れ込み、そ、そ、そんな肌を露出させて襲うだなんて・・・トシ!お前というやつは・・!」
「違えよ近藤さん。こいつは・・」
「うわー、土方さんの変態ー」
「総司!テメッ!」
「うわー、土方さんのエッチー」
「お前は黙ってろ!」
沖田さんに便乗して、私も野次を飛ばすと土方さんに一喝された。
なんだよう。そんな怒んなくてもいいじゃんかよお。ちょっとふざけただけじゃんかよお。
「えっち?何だね、それは」
「(しまった!)」
そうだった。この時代の人にはカタカナ語は意味の解らない言葉でしかないんだった。
すんごい純粋そうなきょとんとした顔で『えっちって何?』、だと?
まるで子供に『ねーねー何で子供って生まれてくるのー?』って聞かれてる気分だぞ、おい。
「うーん・・・"エッチ"は・・・まあ『変態』ってことです」
「そうか・・やはりトシは君に・・・っ」
「近藤さん、とりあえず落ち着いて話しを聞いてくれ。、お前は黙ってろ。ひたすら黙ってろ」
「無理ですよ土方さん。この子、口から生まれてきたようにお喋りですから」
「え!私そんな喋ってなくないですか!?」
「そう?初めから今までずっと喋り通しだよ、君」
え、そうなの?全然気付かなかった。
でもまあ周りからは『よく喋るね』とか結構言われてきた気がする。
これあれだよ。お母さんの遺伝だよ。あの人もよく喋る人だったもん。
「・・・・総司、。とりあえず口を閉じろ。これ以上場がややこしくなる前に閉じろ」
「はいはい。だってさ、ちゃん。しーっ、だって」
「いや、沖田さん。私そんな子供じゃないんで。もう18歳なんで、そのしーっ、っていうのは止めてもらえないですかね」
人差し指を口元ら辺まで持っていって、静かに、の意を表すポーズをとる沖田さん。
え、何それ。かっこいいじゃんかこんちくしょー。これ鼻血ものよ。美形がしーってやるととんでもなく様になるってことが分かった。
「え?君、18なの?もっと小さいかと思ってたよ」
「(こんにゃろ・・!)ええ、まあ!沖田さんが思ってるより心も体もずっと大人なんですよーっだ!」
「え?どこが?」
「胸見て言うなこの変態があああああ!!」
「煩せえ!!!!!」
土方さんに怒鳴られた挙句、黙れねえなら部屋戻れ、と言われ、私は沖田さんに連れられとりあえず沖田さんのお部屋へリターンすることになってしまいました(その前に誰かこの手のネクタイ解いてよ!)
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(11.01.19)